明日からのメニューは「クスクス」です。
小麦から作られる、つぶつぶの「スムール」に、
スパイスを効かせたスープをかけて食べる、北アフリカ料理。
スープカレーみたいなものを想像していただくと
一番近いかと。

さて、なぜ北アフリカ料理を出すのかといいますと、
これまた長い話になります。
フランスは、移民の国。
ドイツ系、スペイン系、アジア系、、、
そして北アフリカからの、アラブ系。
フランス国籍を持っている2世、3世もたくさんいます。
アジア系・アラブ系のフランス人は
貧しい地区に住んでいることが多く、
就職するうえで差別を受けることもあります。
こういった差別は根強く、最近起こった暴動もその影響だそうです。


しかし、アラブ人を嫌うかに見えるフランス人も、
アラブの文化には興味深々。
ロッコチュニジアなどは、バカンスの地として人気があります。
また、「クスクス」や「タジン」(羊肉やドライフルーツの煮込み)など、
北アフリカ料理は広くフランス人に親しまれています。
仏料理雑誌「Cuisine et Vin de France」によると、
「クスクス」はフランス人の好きな料理、上位5位に入るほど。
私もフランス人と働いていた頃、クスクスパーティーをしましたが
みんな「ワーイ、クスクス!」と大喜びでした。
見た目も似ていますが、日本のカレーライスに通じるものがあり、
たっぷり盛り付けて「いただきまーす」と食べたい、庶民的な料理。

ミシェルでは1/25〜30日のランチに登場。
夜も¥840で提供していますので、
北アフリカのように甘〜くしたミントティーと一緒に
アラビアンナイトを楽しんでみてはどうでしょう。